環境コンサルタントの大手企業一覧|国内の主要ファームと特徴・キャリア展望を解説

環境コンサルタントの大手企業一覧|国内の主要ファームと特徴・キャリア展望を解説

1. はじめに

環境コンサルタントは、脱炭素経営やESG開示、生物多様性保全といった幅広い課題に対応する専門職です。
ただし「環境コンサルティング専業の大手企業」は限られており、実際にはシンクタンクや建設コンサルタントといった大手企業の中に環境コンサルタント職を設置しているケースが多くあります。

本記事では、環境分野に一定の組織や職種を持ち、大規模案件を担っている代表的な大手企業を取り上げます。

2. 環境コンサルタント専業

2.1 いであ株式会社

東証プライム上場の環境コンサルティング専業大手。環境アセスメント制度の初期から制度設計に携わり、自然環境調査や生態系評価、廃棄物管理、水質・大気調査など幅広い分野をカバーしています。

行政・企業双方からの信頼が厚く、環境分野の代表的なコンサルティング企業と位置付けられています。

参照:いであ株式会社 公式サイト

3. シンクタンク系

3.1 野村総合研究所(NRI)

日本を代表する総合シンクタンク。環境省や経済産業省など官公庁からの受託実績が豊富で、再生可能エネルギー導入戦略やカーボンプライシング制度設計、GX関連の政策研究に強みを持ちます。

公式サイトでもエネルギー・環境分野を対象としたコンサルティングサービスが公開されており、環境分野を専門とするコンサルティング業務を担う人材が活躍しています。

参照:野村総合研究所(NRI)公式サイト

3.2 三菱総合研究所(MRI)

長年にわたりエネルギー・原子力政策に携わってきた大手シンクタンク。再生可能エネルギーやGX推進調査の分野を拡大し、グループとして太陽光発電事業にも参画しています。

政策研究部門のほか、エネルギー・環境領域を専門とする研究員・コンサルタント職が在籍しており、官公庁からの信頼も厚い存在です。

参照:三菱総合研究所(MRI)公式サイト

3.3 みずほリサーチ&テクノロジーズ

旧みずほ情報総研を母体とする大規模シンクタンク。化学物質リスク評価やGHG排出量算定、温室効果ガス削減支援に強みがあります。

同社には環境分野を扱う専門部門があり、研究員やコンサルタントが環境白書や国際ルール策定にも関与。近年は企業向けサステナビリティ戦略支援にも力を入れています。

参照:みずほリサーチ&テクノロジーズ公式サイト

4. 建設コンサルタント系(環境部門を有する大手)

4.1 日本工営

国内最大手の建設コンサルタント。都市計画や社会インフラ整備に加え、環境アセスメント、土壌汚染調査、再エネ開発の環境影響評価を大規模に実施しており、建設系コンサル大手の中で環境分野に強い企業といえます。

新卒・中途採用情報でも環境アセスメントやサステナビリティ領域を担う職種が明記されており、環境関連のコンサルティング業務に従事する専門人材が多数在籍しています。とくに洋上風力や大規模再エネ案件における環境影響評価は国内でも有数の実績です。

参照:日本工営 公式サイト

4.2 パシフィックコンサルタンツ

大規模都市計画や社会基盤整備で知られる建設コンサル大手。建設分野を軸にしながらも、環境配慮型都市開発やスマートシティ事業に取り組み、防災・水資源管理でも環境視点を統合した案件を多数手掛けており、環境コンサルティングも担う事業展開をしています。

公式サイトでは「都市・地域づくり」「防災・水資源」といった領域の中に環境配慮の視点を組み込んだ事業紹介がなされており、建設分野の専門人材とともに環境コンサルティング業務を担う部門が存在します。

参照:パシフィックコンサルタンツ公式サイト

5. なぜ今、環境コンサルティングが注目されるのか

これらの企業における環境コンサルタント職が注目される背景には、次のような社会的要請があります。

5.1 脱炭素・GX需要の拡大

政府は「2050年カーボンニュートラル」を掲げ、2030年度に温室効果ガスを2013年度比46%削減する目標を定めています。これを実現するため、今後10年間で官民合わせて150兆円規模のGX投資を行う方針を打ち出し、GX経済移行債(約20兆円)や排出量取引制度の導入も進めています。こうした施策が企業のGX対応を加速させ、環境コンサルの需要を押し上げています。

参照:経済産業省「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」

5.2 ESG市場の拡大

IDC Japanの調査によると、国内ESGサービス市場は2025年に2,735億円規模へ成長し、前年比15.6%の拡大が見込まれています。非財務情報開示やサステナビリティ戦略支援のニーズが拡大しており、専門的知見を持つコンサルタントの役割が増しています。

参照:IDC「2025年 国内サステナビリティ/ESGサービス 市場予測を発表」

5.3 GX・ESG人材需要の高まり

新経済連盟の推計では、今後15年間で260万人以上のGX・ESG関連雇用増が見込まれており、国内の人材供給が追いつかない状況です。このギャップを埋めるため、外部の環境コンサルタントに依存する傾向が強まっています。

参照:新経済連盟「カーボンニュートラル人材調査」

6. 環境コンサルタント職で働くには

6.1 採用動向と必要スキル

大手環境コンサルは、環境アセスメントや再エネ開発に関する調査経験を持つ人材を積極的に採用しています。政策動向の理解や、プロジェクトマネジメント力も重視される傾向があります。

6.2 キャリアパスと関連資格

環境コンサルタントとして評価を高めるには、技術士(環境部門)環境アセスメント士環境計量士などの国家資格が有効です。これらの資格は入札案件での加点対象になることも多く、キャリア形成に直結します。

6.3 転職活動のポイント

求人は数が限られるため、専門エージェントの活用が現実的です。とくにサステナビリティ領域に特化した「サスキャリ」は、環境コンサルやESG分野の求人に強みを持ち、専門性を理解したアドバイザーと相談できる点が魅力です。

7. まとめ

行政案件や大規模開発、そして企業のGX・ESG対応など、環境コンサルタント職の活躍領域は広がりを続けています。いずれの企業も確かな実績を持ち、環境分野でキャリアを築きたい方にとって有力な選択肢となります。

ただし、求人の公開数は限られているため、効率的に情報を得るには専門エージェントの活用が欠かせません。

サスキャリはサステナビリティ領域に特化した転職支援サービスとして、環境コンサルタントや関連職種の非公開求人を含めたマッチングを提供しています。環境分野でのキャリアを真剣に検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修

サスキャリ編集部

サスキャリ編集部

サステナビリティ・ESG領域に特化した転職支援サービス「サスキャリ」を運営する編集チームです。業界動向やキャリアに役立つ情報を、専門的な視点からわかりやすく発信しています。

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